風の電話

風の電話は心で話します 静かに目を閉じ 耳を澄ましてください
風の音が又は浪の音が 或いは小鳥のさえずりが聞こえたなら
あなたの想いを伝えてください


当初はガーデンのオブジェとしてベルガーディアにやってきた電話ボックス。ベルガーディアを訪れる人が他界した家族や友人など大切な人と「想いをつなぐ」ということが喪失感(グリーフ)から立ち直るきっかけになると立ち上げました。

「風の電話」はどこにも電話線はつながっていません、つながっていないからこそ想いはつながるのかも知れない。これが心の想像力であり、人の持つ力なのかも知れません。これが希望となり、生きる力になる。それを支えているのが心で話す「風の電話」なのです。

突然訪れた別れには「最後に一言伝えたかった」という思いが逝かれた方、残された方にも残ります。また遠くに離れてしまった友人、何か大切なものを失った方々もグリーフを感じます。そんなグリーフを抱えた方々が心で話します。

見えない相手と対話し、心の内を吐露することで心の負担を軽くします。そうすることにより、鳥の声を聞き、風を感じたり、周りの風景が見えるようになり「感動・感激」する心が蘇ります。やがて、自分の意識の向け換えが出来るようになります。

「風の電話」には他の五感(見る、聞く、味わう、触れる,嗅ぐ)の他に“感じる”という表に現わすことのできない感覚で、癒されることを実感できます。この表に現すことができないところは「祈り」と同じものを感じます…。

そうです、「風の電話」は宗教と関係ない「祈り」の場なのです。


CD「風の電話」
作詞:佐々木格 / 作曲:大久保正人 / 歌:さち
価格:2,000円(税込)
販売:ベルガーディア鯨山にて

被災地の最大の危機は忘れ去られることにあると言われています。被災地では忘れさられるべきではない多くの被災者の生活があることを忘れずにいたい。忘れて欲しくない。

そんな想いを、風の電話と同様に言葉を口にする、歌を口ずさむということにより心の負担を軽くし、一日も早く被災者が日常生活を取り戻せるよう願いを込めてCDを作りました。CDジャケットは写真家の藤原新也さん撮影によるものです。歌でも「風の電話」を感じてもらえれば幸いです。


書籍「風の電話:大震災から6年、風の電話を通して見えること」
著者:佐々木格
出版社:風間書房 (2017年8月24日)
価格:1,944円(税込)→Amazonで購入

遺族と亡くなった人の想いをつなぐ「風の電話」のなりたちから現在までの活動を、風の電話設置者自らが言葉で綴った「風の電話:大震災から6年、風の電話を通して見えること」が刊行されました。

全国の書店、ベルガーディア鯨山でもお買い求めいただけますのでぜひご一読ください。


*「風の電話」は商標登録されております。