都会に長いこと暮らし、仕事のリタィアを機に田舎暮らしを始める方はたまにある。私は、田舎暮らしの魅力を時間に捕らわれず手間、暇をかけることを楽しむ生活だと考え実践しています。
ヒト、モノ、カネ,ジカンをいかに効率的に使い、収益を上げるという考えは企業組織の考えであり、一個人の生活が同じように効率優先で営まれていることが「豊かさの実感がない」という人が増えている一つの原因ではないかと考えている。勿論、給料がこの30年上がらず逆に実質賃金が下がっているという問題もあるのだが・・・。
しかし、単的に言って現代では必要なものはお金を出せば何でも手に入り、お金さえ出せばすべて他人がやってくれます。自分は体ひとつ動かさず、汗のひとつもかく必要がない。このような生活は何かを求めるという目的は同じであってもそのプロセスが全く異なる。特に、自分自身の時間の経過における歴史がないから、その間に起きるだろう様々な苦労も問題もない。従って、それらを解決しょとする努力も必要としない。その結果として、身体の内から湧き上がってくるであろう感動のない日常生活にならざるを得ない。人は生きる上で「感動、感激を感じて生きる」ことが大切であり、それが人生を豊かにすると考えているがどうでしょうか。詳細は拙著「風の電話」シリーズを一読してください。きっと何かを感じ取ることができるでしょう。