風の電話

風の電話は心で話します 静かに目を閉じ 耳を澄ましてください
風の音が又は浪の音が 或いは小鳥のさえずりが聞こえたなら
あなたの想いを伝えてください


当初はガーデンのオブジェとしてベルガーディアにやってきた電話ボックス。ベルガーディアを訪れる人が他界した家族や友人など大切な人と「想いをつなぐ」ということが喪失感(グリーフ)から立ち直るきっかけになると立ち上げました。

「風の電話」はどこにも電話線はつながっていません、つながっていないからこそ想いはつながるのかも知れない。これが心の想像力であり、人の持つ力なのかも知れません。これが希望となり、生きる力になる。それを支えているのが心で話す「風の電話」なのです。

突然訪れた別れには「最後に一言伝えたかった」という思いが逝かれた方、残された方にも残ります。また遠くに離れてしまった友人、何か大切なものを失った方々もグリーフを感じます。そんなグリーフを抱えた方々が心で話します。

見えない相手と対話し、心の内を吐露することで心の負担を軽くします。そうすることにより、鳥の声を聞き、風を感じたり、周りの風景が見えるようになり「感動・感激」する心が蘇ります。やがて、自分の意識の向け換えが出来るようになります。

「風の電話」には他の五感(見る、聞く、味わう、触れる,嗅ぐ)の他に“感じる”という表に現わすことのできない感覚で、癒されることを実感できます。この表に現すことができないところは「祈り」と同じものを感じます…。

そうです、「風の電話」は宗教と関係ない「祈り」の場なのです。


*「風の電話」は商標登録されております。