「風の電話」によるグリーフケア(体験型)セミナーの開催

表記の件についてお知らせいたします。グリーフを抱えている方臨床心理士を目指している方、その他寄り添いについて学びたい方などの参加を対象としています。

災害や事故、病気や自死等で、愛する人を亡くし悲しみ苦しみを抱え絶望する時「心の復興」はどうすれば出来るのでしょうか。

私たち人間にも、目には見えない生命力があります。生命力は生きる力、元気であるのみでなく心そのものです。悲しみ苦しみに絶望する時、生命力は低下すると考えます。低下した生命力=心の状態を元の前向きで明るくやる気に満ちた姿に戻すことが「心の復興」と考えています。

私は「風の電話」と言う電話線のつながっていない電話で、心に傷を負った人たちの「心の復興」に寄り添い出来るよう環境を整え、何時でも誰でも静かに待っています。

日 時:2024年4月29日(月・祝)13:30〜16:30(終了後、懇親会あり)

会 場:大槌町吉里々々9-36-9 ベルガーディア鯨山

定 員:20名

参加費:5,000円

お申込み:☎︎0193-44-2544 または 下記の申し込みフォームに入力


*入力必須


    第2回「風の電話」音楽祭ライブ&トーク開催決定

    写真は前回の音楽祭の様子

    昨日、「風の電話」音楽祭の第3回目となる実行委員会が開催されました。その席で9組の個人、団体の出演が確認されたことを受け開催実行が決定されました。

    この音楽祭は、「風の電話」に共感する人たちがキッキの森に会し、様々な事情からグリーフを抱える人たちに寄り添い、分かち合い、支え合う心の交流と未来を担う子供たちの感性の育みを目指しています。今どきの子供たちと話をすると「知っている」「知っている」という言葉が返ってきます。しかし、知ってはいるが、感じてはいないのです。知ることは感じることの半分も重要ではありません。感性の伴った知識、いわゆる体感することが必要なのです。頭で知識としてわかっていても、それを心で感じなければ身につきません。だからイジメがなくならない。自然の中で五感をフルに活用し、大人も子供も、プロもアマも一緒になり歌い、演奏する時子供たちの活き活きとしとて新鮮で美しく驚きと感動は、一緒に共有してくれる大人が傍にいてこそのものだと思っています。いつかこの音楽祭が契機となりアーチストが誕生し、町が文化・芸術の振興につながればという夢を見ています。

    開催日時:2019 年4月28日(日)AM11時~PM15時

    15時から懇親会(音楽祭会場)参加費:無料

    当日は前回同様クリスマスローズの苗を格安でお分けします。

    盛岡市立図書館にて読書週間記念講演会

    岩手の読書週間記念講演会ポスター

    当日は、「風の電話」を通して見た生と死について、「風の電話」でグリーフケアとは、森の図書館で感性を育み想像力を育てる。また、大槌宮沢賢治研究会活動についてお話いたします。御用とお急ぎでない方は、是非、盛岡市立図書館まで足をお運びください。お待ちしています。

     

     

     

     

    大阪府河内長野へ行く

     

     

    11月23日朝5時起床、家を6時半に出て車で花巻空港に向かう。遠野あたりから雪がちらつき始め、針葉樹の緑に白く雪が付き一足早くクリスマスがきたような雰囲気です。花巻空港に着いた時にはあたり一面真っ白でした。今日の日を予想して21日にタイヤ交換して正解でした。

    今日は大阪河内長野で第4回「ひょうたん島文化祭in河内長野」に招かれ「風の電話」から宮沢賢治へと題して2時間の講演会です。14時からの開演ですので間に合わせるために朝早く出て、9:10のJALで伊丹空港に向かうためでした。

    大槌と河内長野は文化祭を通じて交流をし、東日本大震災の被災地としての大槌町の今を知ってもらうことを主体とし、子どもたちおよび河内長野市民の作品も共にそれぞれの文化祭で展示文化芸術交流としてお互いを深く理解しょうとしています。

    被災地は今明るい未来像を求めています。明るい未来は夢を見ることから始まります。将来のあるべき姿を思い描くためには原動力となるものが必要です。音楽を始めとする芸術・文化にはその力があります。大槌と河内長野のこうした交流活動は将来につながります。子供たちを育てることで未来を託すことが出来ます。

    今回の講演会・親睦会には、河内長野市市長、副市長を始め県議、市議それに武庫川女子大の河内鏡太郎教授、第27代に本さくらの女王辰巳由紀さんにもご来場いただき一段と華やかさが加わりました。ありがとうございました。

    河内長野は自然がいっぱいで大槌に似ています。海はありませんが人々の優しさがあります。この会を主催する「大槌町を支援する河内長野市民の会」の皆さんは主に、河内長野ロータリーの方々でありそれぞれが役割分担をしっかりと遂行する、まとまりある素晴らしい集団だと感じました。ありがとうございました。これからもよろしくご指導をお願い致します。

    こうして忙しかった8月から11月一杯のスケジュールをなんとか無事に過ごすことが出来ました。しかし、「風の電話」をめぐる動きはまだまだ続きそうです。人間忙しさが過ぎるのも、余裕がなくなるのも自分本来の姿を見失い、他人に対して寛容さを失います。気をつけねばなりませんネ。

     

     

    静岡いのちの電話で心のインフラとしての「風の電話」講演会

    11月4日(日)14:00~16:00静岡県もくせい会館(静岡県職員会館)にて、静岡いのちの電話主催の講演会、心のインフラとしての「風の電話」が開催されました。いのちの電話は自殺対策の一つとして、ボランティアらによって営まれているいのちの電話(日本いのちの電話連盟)が深い悩み・辛さを抱えて誰にも相談できずに自殺を考えるほどになっている人の話を聞くため電話を設けて、相談を受け付けている活動です。

    いのちの電話は生きることに絶望している人たちを対象にし、片や風の電話は

    大切な人を亡くし絶望している方たちに、それぞれ生きる希望を持っていただくための活動であり何か共通するところがあるのではないかと、お話しを引き受けた次第です。

    風の電話によるグリーフケアは個人の持っている自然治癒力というか自己回復力を呼び覚ますセラピストのいない活動であり、グリーフを抱えた方が自ら行うセラピーです。人は人生において自分の物語を創り出し、それを生きていると考えることが出来ます。そして、最愛の人を失った時残された人の悲しみを癒すのは、人の持つ感性と想像力です。なぜなら、人間には失われたものを回復しょうとする精神の営みがあり、癒しには再開できる、再びつながれるという物語が必要となります。風の電話での自問自答は自らの物語の続きの創出であり、断ち切られた日々を一瞬でも取り戻すことになり、遺された人は物語の新たな展開を意識しなければならず、生きる力を得ることが出来るのではないでしょうか。

    自殺対策は孤独対策だと言われていますが、私の風の電話で取り入れている人間の本来持っている力を活かすという、自然治癒力・自然回復力を取り入れたケアを考えた場合、孤独対策をもう一歩前に進め生き方対策が必要ではないかと考えます。生き方対策とは、要するに自分の存在のとらえ方の問題です、これを社会に出る前に訓練する必要があります。あらゆるスポーツにおいて練習なしで試合に出ることは怪我の もとであり、命にかかわる場合もあります。スポーツと同じように社会に出る場合に学校、その他での「生きるとは」「何のために生きるか」など個人の生きる使命など明らかにしておくべき必要があると考えています。そうすることにより世の中に受け入れられない状況が出来ても挫折や絶望することなく、自分の使命にチャレンジできるのではないだろうか。また、人間は自然の中で進化してきました。緑に触れることで災害、事故等で傷ついた心を開放し、癒されることは科学的にも立証されています。ドイツ発祥と言われるクラインガルテン、ロシアのダーチャ等、空き地を利用した市民農園を通じたコミニケションの場を活用した孤独対策が望まれます。それらの対策後の最後の砦として、いのちの電話活動で誰も自殺で命を失わせないという活動が望まれるのでは。という話をしています。

    2枚目の写真は、岐阜県自死遺族の会「千の風の会」のカメラマン三浦氏と一緒に。