10月8日、前日の雨も上がり絶好のスポーツ日和となった。今回の集いの名目は障がい者スポーツ大会だがベルガ―ディア鯨山を散策することで良いのだというので引き受けたのであった。
初めてのことであり何をやって半日を楽しく過ごすか考えた。視覚障 がいはあるが他の聞く、触れる、嗅ぐ、味わう感覚は健常者と変わらない。そう考えると様々な遊びが出来るはず他所では出来ない遊び、楽しみとして「風の電話」CDを聴いてもらう、風の電話をを利用してみる、小川のせせらぎや、小鳥の囀り、風の音を敏感な聴力で聞いてもらう。触れる感触としては芝生の感触,苔の感触、落ち葉の感触をガーデンを歩いて確かめる。匂いを嗅ぐ体験では薔薇の種類による香りの違い、ハーブやコニファーの香りや香りの強弱、甘さか、スパイシーな香りかの違い。味わう体験ではコーヒーとケーキに甘がき、イチジクの実を食べハーティーを飲んでそれぞれの味を楽しむというメニューを障がい者も介助者も全員で体験した。
特に、苔の上を歩く体験はまるで絨毯の感触を感じさせル驚きだった。匂いに関しては敏感に反応し我々が感じる以上の微妙な違いを嗅ぎ分けていた。
視覚障がい者も先天的か後天的かで点字翻訳の理解度が異なり又、想像できる度合いが大きく違うことは如何ともしがたいことである。最近では、点字本よりも朗読したものをPCで聞くことが多いと話していました。それでも聞いていると途中で眠ってしまうのでそんな時は点字本の方が良いのだとも話しています。
わずか半日程の短い時間でしたが、皆さんに大変喜んでいただけたことはこれからのベルガ―ディア鯨山の活動に新たなページを加えるものと思われます。
ベルガ―ディア鯨山のコンセプトである「何時でも、誰でも」時間の許す限り皆さんと共にありたいと思っています。