宮沢賢治も見た薔薇輝石探索会を開催します

大槌宮沢賢治研究会の恒例行事となっている薔薇輝石探索会を行います。

  • 開催日:12月9日(土)
  • 時 間:9:00~12:00
  • 集合場所:浪板第2仮設前
  • 準備する物:ハンマー、ゴーグル、軍手、水筒
  • 山を歩きますので長靴又は、トレッキングシューズ着用して下さい。

尚、当日の18:00~21:00ce-cafeに於いて、忘年会を開催いたします。会費は3000円(飲み物代別途)どちらも誰でも参加できます。希望者はご連絡ください。電話 0193-44-2544 佐々木まで。(7日〆切)

絵本「かぜのでんわ」から「風の電話」へ

先日、外国の作家の方が「風の電話」のことをポッドキャスト(インターネット上で音声や動画のデーターファイを公開する方法でありインターネットラジオ・テレビの一種)で聞いて感動した。話のコピーだけでなく、自分の目で確かめたいとやって来ました。

その方は、「絵本では動物たちが愛する家族を失い悲しい心の内を、線のつながっていない電話で話しかけると、最後に山の上で電話が鳴り、皆の想いが天国にいる亡くなった方に届いたというストーリですが貴方もそのようにお思いですか」と尋ねられました。これは私の「風の電話」をモデルにしたお話しですが、作者のいもとさんは亡くなった方々は天国でお星さまになるというイメージで描いたと思います。私は、亡くなった人の存在をどこに感じるかは各個人が決めて良いことだと思います。お墓なのか、仏壇なのか、天国のお星さまなのか。「千の風になって」の歌では風になって大空を飛んでいるのだとしています。「貴方のすぐ傍にいるのか、各自の思いで良いのでは」と話し、「どこにいるのかが問題ではなく、無くなった方の魂がどこか身近なところにいると思うことで心が安らぎ、生きる力になればそれで良いのでは」と話すと静かに納得されていました。

また、絵本「かぜのでんわ」では愛する家族を失った動物たちと震災で亡くなった人たちがオーバーラップし悲しみを共感することができましたが、著書「風の電話」を読んで初めて風の電話立ち上げの深い意味、道徳の授業に取り入れ「命の大切さ」「生きる」ということ、悲しみだけでなくそこから再び立ち上がり、自らが持っているミッションである「何か」、「誰か」の為に生きるということがとても大切であると分かりましたと話していました。

疑問があったら確認し、理解して頂くことは著者として大変嬉しいことです。自分自身の再確認にもなります。ありがとうございます。

「風の電話」ハーバード大学で授業に取り入れる

10月28日、日本テレビ「世界一受けたい授業」の中で、米ハーバード大学が2018年より、日本の文化を知るという授業で「風の電話」を取り上げ、被災地東北から学ぶ命の授業が始まることが話されていました。

ハーバードの学生は「日本人は亡くなった人との絆を大切にするから死後もつながっていたいと思う」。「死と向き合い前に進むとはどういうことなのか学びたい」と話していました。

既に、「風の電話」に関して国内では小中高の道徳の授業で独自に取り上げられ「命の大切さ」、「命の重さ」、「命を尊重するとは」どのようなことなのか、先生が子供たちと一緒になって考え、「命を粗末にしない」、「生きるとはどういうことなのか」を学んでいます。

著書「風の電話」には、それらのことが詳しく書かれてあり、ハーバードの学生また、これから自分の生き方を真剣に考える方々にとって一つのヒントになると思います。どうぞ手に取って何度も何度も読み返してください。

著書「風の電話」朗読CD化、岩手県に依頼される

去る、10月13日公開した「釜石視覚障がい者福祉協議会ベルガ―ディア鯨山に集う」で紹介しました中の一人、幹事役の小笠原さんから電話連絡がありました。「今回の会はとても楽しかった。今までのただ説明されるだけでは良く解らなかったことが、今回はいろいろ比較して頂き違いが理解できましたありがとうございました。それから、今日中村会長から岩手県の担当課に風の電話の本を送り朗読CD化をお願いしました」と云う内容でした。

彼らたちの気持ちに寄り添うことができ私もうれしくなりました。それにしても私の著書「風の電話」が朗読CD化されることにより、より多くの方々にベルガ―ディア鯨山での活動が理解され、誰にとっても優しい社会になればいいと思っています。

優しさとは、耳の聞こえない者も聞くことができ、目の見えない者も見ることができる言葉なんだ(マーク・トウエン)