「風の電話」ボックスが新しくなった

8月18日茨城県常総市の災害ボランティア団体「ピノキオクラブ」の中高生12人が松村代表に連れられベルガ―ディア鯨山にやってきました。また、子どもたちをサポートする大人のボランティア、製造メーカーの社長、副社長。支援者の方々総勢23人が集まり、新しい「風の電話」ボックス立上げを行いました。

これまでの経緯は既にブログでお知らせしていますが、3月28日に「風の電話」ボックス倒壊の危機を新聞報道されると、電話ボックスに関する情報が北海道から九州まで25件ほど集まりました。多くは木製ボックスの情報でした。今回は耐久性を考慮しアルミ製にしたい旨を話しお断りすることとなりました。「アルミ製ボックス」という情報もありましたが街角に見られる通常タイプのものでした。「風の電話」ボックスは現状の形が皆さまに定着していますのでこれも残念ながら断りするほかありませんでした。

皆様の後押しもあり、現タイプと同じものをアルミで作ろうと決心し、見積もりを取ったところ100万円を超えることがわかり、ブログで支援を呼びかけましたところ全国から募金が集まり始めました。その頃、千葉県の晶成産業(株)茅原社長より無料で提供したいと申し出がありましたが、「風の電話」は多くの方々の善意で作られることが相応しく、「製作はお願いするが製作費用も取っていただく」但し、募金がいくら集まるかわからないので不足分はご支援していただくという条件で制作を進めてきました。

そして、18日の新電話ボックスの立ち上げを迎えたのです。作業のポイントは大人のサポーターである渡辺工務店の渡辺大工さん、茅原社長が行い、ボックス運搬、ペンキ補修等はピノキオクラブの中高生が担当しました。昨今、生活体験の中から学ぶ機会が少なくなった子供たちにとって、生きる力を養う良い機会になり、松村代表の生きた教育を実践するボランティア活動になっていると感じました。

立上げ後は、BBQパーティ。昨日来コンビニ弁当ばかり食べてきた子供たちは「うまい!」「うまい!」を連発し、お腹が落ち着くまでの間立ちっぱなしで食べ続けていました。合間に子供たち全員による合唱や私の従弟による尺八演奏があり、参加者全員で楽しい時間を共有することが出来ました。

以上が新電話ボックス立上げの状況です。立ち上がるまでに多くの方々の支援、協力、募金等々のお陰様で更新することが出来ました。改めて心よりお礼申し上げます。有難うございました。これからも世界中のグリーフを抱えた人々の心の解放と癒しの「場」として皆様と共にあり続けると祈念しています。

ブログ報告が今日に送れましたのは、屋根の色と鼻隠しの色が濃いグリーンであり、ホワイトのボックス躯体色と余りにもコントラストが強すぎ落ち着かない感じがしましたので塗り替えをしました。また、子どもたちにビニールハウスの草取りをしてもらった後片づけをしていて遅くなりました。ブログをご覧になった関係者の皆さん是非一度新「風の電話」とご対面に来ていただきたいと思います。

「風の電話」ボックス建て替え 事前工事

「風の電話」ボックス建て替えのために、事前に準備作業があります。第一に現在のでんわボックスを移設する場所と基礎の確保です。これを地元釜石の小沢ブロックさんにボランティアで施工して頂きました。7月22日炎天下私と二人で砂利と砂をネコ車で50メートル離れたキッキの森に運び、ブロックを並べ型枠とし、その中をコンクリートで固め基礎としました。(上から2番目)

第2に現在「風の電話」ボックスのある場所に新しいアルミ製のボックスを設置するので、現物を脇に取り置き、基礎工事をしなくてはなりません。現物の取り外しを以前補修工事をした茨城県常総市のNPOピノキオクラブ松村さんにお願いし、渡辺大工さんを派遣してもらいました。7月28日渡辺大工さんと花巻市のボランティア仲間の養蜂家 滝本孝一さんがお父さん(80歳位?)と一緒に来てくれました。

第3に、取り外した現在の基礎を新しい電話ボックスに合わせ拡幅工事をしなくてはなりません。翌日29日の予定でしたがこの日は雨で中止しました。小沢ブロックさんが仕事の合間を見て行くからと云っていましたが、翌日30日、雨上がりで湿度が高く猛暑の中、朝9時30分やってきました。事前に型枠を作り、それを現基礎の上にかぶせ、メッシュ(金網)を敷きアンカーボルトで固定してコンクリートを流し込み、コーナーを面取りして丁寧に仕上げていきました。作業中に手の指が曲がらなくなったと云っていましたから熱中症の一歩手前ではなかったかと思います。その日の気温は32度でした。翌日心配になり電話をしたら、元気に仕事に行ったと奥さんから聞きホッと胸をなでおろした。

この様に、事前工事一つ取って見ても多くの皆さんの協力で成り立っています。「風の電話」ボックス新設をめぐり情報提供、募金協力、製作協力、事前準備等々。それに、どうなっているか心配してくれている数多くの人たち。多くの皆さんに支えられ「風の電話」はその役割(グリーフの寄り添いから再生)を果たしていくものと思います。

8月18日、午前10時から新「風の電話」ボックス立上げを関係者皆さんで行います。尚、立上げ完了後皆さんでBBQパーティをキッキの森で行います。多くの方の参加をお待ちしています。

イチジク実の付き方知っていました?

花が咲かないのに実が付く無花果(イチジク)。春に付いた実が落ちないうちに秋の実が付いています。例年ですと春の実はあまり大きくならないで落ちてしまうのですが、春先にコンポストの堆肥を根元にすき込んだところ秋に実ほどの大きさに育ちました。しかし、熟しません。実の大きさにカラスもびっくりして取って食べようとしますが、美味しくないのでその辺に散らかしていきます。

この不味さに懲りて、秋の実を取らなくなればいいな・・・・。毎年カラスとヒヨドリとハチと私の取り合い合戦が見られます。

「風の電話」更新募金 その後報告

「風の電話」腐食倒壊の恐れから、木製ボックスをアルミ製に作り替える計画をたて、募金を呼び掛けたところ全国の皆様方の共感を得て、製作見積もり金額の100万円相当(一部目録のみを含む)を今日現在確保することが出来ました。ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

6月13日には、私たちとNPO松村代表の3人が千葉県の晶成産業株式会社を訪れ、「風の電話」製作図面の打ち合わせをしてきました。その際、晶成産業社長さんから出来るかぎり応援したいという暖かな言葉もいただいています。

8月18日にNPOピノキオクラブの代表と子供たち、晶成産業株式会社社長、副社長、補修に関わった渡辺大工、募金してくれた皆さんとご一緒に新生「風の電話」の設置式を行いたいと思います。ご案内は後日連絡いたします。

それらに先立って、ベルガ―ディア鯨山現地では、新電話ボックスの基礎造りをしなくてはなりません。日時がはっきりしましたら改めて㏋にて連絡しますので、ご協力出来る方はよろしくお願い致します。

「風の電話」倒壊の危機を脱する

木製電話ボックスのため下部が腐食し、手でゆするとグラグラし強風で倒壊の心配がされていました。新しい電話ボックスを作るにせよ、とりあえず補強して台風に備えようと茨城県取手市のボランティア団体ピノキオクラブの松岡代表とボランティア仲間で千葉県佐倉市の大工渡辺博さん、茨城県牛久市の大和田淳子さんの3人が大槌町の「風の電話」に午前10時にやって来ました。

5月4日天気予報では晴れのはずでしたが、到着まもなく本格的な雨に見舞われましたが雨の中下見をし、必要な材料を見積もり、買い出しから始まりました。雨が止むのを待ち13時過ぎから修理作業に入りました。腐食した下部に新しい格子と横板を内外に取り付けましたが揺れは収まりません。次に床板を張ることを考えましたが段差出来ることを嫌い、筋交いで揺れを抑えようとしましたが見栄えが悪くこれも却下。結局電話機を置いてある棚板の下に横板を一枚取付、さらに土台と下部の新しい横板をŁ字金物で固定したことにより揺れはほとんど収まりました。新しい材料を取り付けていく先から白ペンキを塗っていったので16時頃には補修は完了し、以前の美しい姿を取り戻していました。

今回の修理の材料費は、ピノキョウクラブの子供たちがチャリティ募金をして集めたお金が当てられたということです。8月17,18日に松村代表が子供たちを連れて「風の電話」にやって来ることに決まりました。その時に新しいアルミ製の「風の電話ボックス」が子供たちと一緒に立ち上げることが出来ればどれほどの感動を与えることでしょうか。その情景を夢見て私も募金活動に励みたいと思います。皆様方のより一層の協力をお願いいたします。

因みに、「風の電話ボックス」をアルミ製で新しく再建する募金活動は、今日現在の募金額は523,000円になります。目標の金額は1,000,000円です。あと少しです。