東日本大震災から7年「風の電話」で想いをつなぐとは

「風の電話」は、逢えなくなった人に想いを伝える電話です。家族や友人や恋人であった人と、もう一度心を通わせてもらえたらという願いを込めて創られました。亡くなった方とつながることが出来るという想いが、遺された人に夢や希望を与え生きる力になります。電話線はつながっていません。「つながっていないからこそ想いはつながるのかも知れません」それが、心の持つ想像力であり人の持つ力なのです。

想いをつなぐとは。

あなたは、少し前までお話をしていた愛する人が突然亡くなり、この世からいなくなることを想像したことがありますか。失われた生命はどんな手段や努力を以てしても取り戻すことは出来ません。そして、亡くなったのだから後はその人とは想いをつなぐことはできないのだとなると、遺された人たちにとって残るのは絶望感だけです。しかし、亡くなっていてもあなたの身近なところにいて何時でもつながることが出来るという希望の光を見つけることができたなら、生きていく上でどれほど力づけられるでしょうか。また、あなたはそうした感性と想像力が必要なことなのだと理解できるはずです。

それと同時に遺された人たちが死者に寄り添うことで、自分が生者として今を生きているということを実感されるでしょう。そして、亡くなった方が自分を見守ってくれているという安心感が大切な人を失ったグリーフからあなたを癒してくれると思います。これが、想いをつなぐことなのだと思っています。

第1回「風の電話」音楽祭 ライブ&トーク




ベルガ―ディア鯨山では4月29、30日の両日、森のコンサートとして風の電話」音楽祭を開催いたします。

東日本大震災から7年が過ぎましたが、今も悲しみ辛さから抜け出すことが出来ず、日々苦しみを抱えている人々も多くいます。また今、世界中で大規模災害や紛争、テロや事故などで多くの人たちが犠牲になっています。愛する人を失う悲しみは世界共通しています。この様な現状から「風の電話」は世界中から共感を得て人が訪れています。

「電話線は繋がっていません。つながっていないからこそ想いはつながるのかも知れません。それが、心の想像力であり人の持つ力なのだと思います」そして、多くの方が共感する想いを様々な形式で作品に表現しています。それらの作品を一堂に会し、「風の電話」を利用する人共感する人たちの「心の交流」(悲しみを分かち合い、寄り添い、支え合う)を図るという願いを込め音楽、文化、芸術を皆さんと共に楽しみたいと考えます。

4月29日:ライブ AM11:00~15:00
(出演:コスミス、ブラックカマリンズ、大久保正人、堀田さちこ、里みちこ
ウインドオーケストラ&TSUBOMI、エルシステマ、あぐどまめ、)
・ライブ後懇親パーティをおこないます。

4月30日 :トーク PM13:00~15:00(佐々木格:「風の電話」から宮沢賢治へ、里みちこ:希望の光)

会場はいずれもベルガ―ディア鯨山特設会場「キッキの森」

入場料 :無料

後日、改めてリーフレットにてご案内いたします。