絵本「かぜのでんわ」点字翻訳本 寄贈される

去る9月6日、青森県より八戸聖ウルスラ学院中学校副校長 津田健三夫妻がベルガ―ディア鯨山を訪れました。奥さんの圀子さんは普通学校の教師をしていましたがある年、盲学校に転勤願を出し2年程盲学校で教鞭をとっていました。 その間、点字を猛勉強したといいます。その後、普通学校に戻り年満退職を迎えました。

絵本「かぜのでんわ」が14年に出版された時から点字翻訳を思い立ち、何度も失敗しながらようやく完成させました。その点字絵本を森の図書館に寄贈したいと八戸から列車を乗り継ぎ4時間以上もかけ届けたのでした。

圀子さんは、「盲の子供たちは非常に精神力が強い」と自らの体験を話していました。穏やかな津田ご夫妻との語らいは楽しく、心癒されるものがありました。

線のつながっていない「風の電話」が多くの人々の想いの中でつながっていると思える時が良くあります。9月19日、釜石市の視覚障がい者の小笠原さん(1年ほど前に訪れる)より電話があり、10月8日に視覚障がい者のイベントとしてガーデン内の散策を実施したいという連絡をいただいた。当日は、「視覚障がい者10名と付き添いの健常者10名の計20名で行きます」と言い、点字本の絵本「かぜのでんわ」の話をすると「自分で読むのをとても楽しみにしている」と話していました。

当日は誰と、どんな出会いになるのか楽しみにしています。尚、出会いに関心をお持ちの方はどなたでも参加し楽しんでいただきたいと思います。

「風の電話」Oculus Rift(VR専用のインターネット)撮影に入る

米国、ディスカバリーチャンネルに勤務していたトーマスとバリー、自分の意図する作品を創りたいと独立し、[yes Please Thank You] という会社を設立した。

米国、Oculus社が開発・発表しているVR(バーチャルリアリティー)向けヘッドマウントディスプレイに映像を供給するのだと話しています。米国では2016年一般向けに発売された。100万台が、2017年には500万台に急成長している分野だという。

「風の電話」は、事件・災害の報道と異なり、大切な人を亡くし、心のケアに使われている「風の電話」がVRで本来の役割を果たすのだろうか疑問があった。「場」の力というものがあり、その場にたたずみ、周りの空気や風、匂いや音を感じること、トータル的な力で「癒される」と感じるのだと考えている。それらの結果としてグリーフを抜け出すきっかけになっているという部分がドローンによる360度VRで表現できるか否かを危惧した。

しかし、世界中に悲しみを抱え、苦しみ悩んでいる人たちは大勢いる。現実的に「風の電話」に来れない人たちがほとんどだろう、それらの人々がVRでも悲しみを癒し、グリーフから意識の向け換えが出来「生きる」という力になればと思い撮影に協力することにした。

11月ごろには完成し、Oculus Riftインターネットでの公開予定。楽しみにしています。

長年求めていた研磨機を手に入れる

2013年4月~5月にかけて「宮沢賢治童話展」を森の図書館で開催した。賢治童話展事体は珍しい催しではなく、何か目玉商品になるものが必要だと考えた。

賢治さんが盛岡高等農林学校時代に、標本で見た薔薇輝石が大槌産出だったことを知り、大槌浪板鉱山跡に探索に行き20㎝程の薔薇輝石を見つけた。それを期間中展示し又、チェロと朗読のコンサート等も行い盛会裏に終わることが出来た。

その時以来、その薔薇輝石を磨き大槌の名産品にできないか構想し、研磨機を注文してみたが部品のモータが入荷しないとかで1年以上経過し忘れていた。しかし、ベルガ―ディア鯨山に来た釜石のYさんが「貴金属加工で使っていた古い研磨機があるのだが使うならあげるよ」と言うので、軽トラックで行き貰って来た。集塵機付きの研磨機で、重いだけでなく手入れをすれば立派に使える物だ。

早速、研磨機の砥石部分を交換した。なかなか良い、後はバフ部分を交換すればOKだ。只、軸サイズが1.3㎝で砥石の穴サイズが1.27㎝のため丸ヤスリで削って軸に収めた。バフに関しては多少の弾力があるので問題はないと思う。

今度時間を作り、砥石の粒度の違う手持ちのグラインダーと合わせ、研磨のテストをしてみようと思っています。うまくいったら次回報告します。

「風の電話」本になる

著書 「風の電話」 大震災から6年、風の電話を通して見えること。

「風の電話」は何故つくられ 何を見聞きし 何を考え そして何処へつながっていくのか。

「風の電話」は、今日まで多くのメディアに取り上げられ紹介されてきましたが、いづれの記述、映像も一部の側面の紹介に終わっているという思いがありました。その為、報道内容にはいつも「違うんだよなー」という不満をを感じていた。また、誤った認識のまま「風の電話」を訪ねたり、オファーを出してくるメディア関係者も多くあった。このままではいけないと執筆を始めて1年、ようやく出版することができました。

電話線が何処にもつながっていない風の電話に、6年間で25,000人もの人達はそこで何をしていたのでしょうか・・・・・皆さん電話をかけているのです。遺族と亡くなった人の思いをつなぐ「風の電話」のなりたちから現在までの活動をありのまま伝えなければという思いで執筆しました。

本書 推薦者の矢永先生(慶應義塾大学 臨床心理士)は、「長年大切な人を亡くした遺族の気持ちに携わる心理職の仕事をしてきたが、『風の電話』に立った時、言いようのない深い感動が心の底から湧き上がってくるのを感じていた」と証言しています。

それらの感動は何処から来るものなのか、何故「風の電話」で癒されたと感じるのか、それが何故グリーフワークを抜け出すことにつながるのか本書は1つの答えを示唆してくれると思います。何故「風の電話」なのかと疑問をお持ちの方、是非いちど手に取って読んで頂きたいと思います。

大槌の一頁堂さんでは既に販売していますが、全国の本屋さんでの販売はお盆明け、8月24日ごろになります。

会田ファミリーコンサート Musicサロン in ベルガ―ディア鯨山

ガーデンと風と音楽を感じるMusicサロンを開催します。当日は、会田省三さん、新日本フィル、ホルン。会田桂子さん、武蔵野音楽大器楽科卒ヴァイオリン。会田絵里佳さん、国立音大卒、ウィーン在住、ピアノ。の音楽一家によるサロン的なコンサートになると思います。

日  時:2017年7月23日(日)AM10:30~12:00

場  所:大槌町浪板 ベルガ―ディア鯨山 「森の図書館」

入場無料、コンサート終了後、お茶とケーキでくつろぎのオシャベリとガーデン散策を楽しみましょう。