報道ステーションで「風の電話」が!

3・11東日本大震災から9月11日で2年6ヶ月目の月命日にあたります。数多くの方々が犠牲となり、未だ行方不明のまま家族のもとへ帰っていない方も多くいます。

報道ステーション(テレビ朝日)では、月命日にあたる毎月11日は岩手、宮城、福島と順に震災後の今について報道しているとの事です。最後の最後まで家族のことを思いながら亡くなられた方の想い、残された遺族の想い、それらを風に乗せてつなぐ「風の電話」。9月11日夜22時過ぎ頃に、ベルガーディア鯨山より生中継される予定です。

私自身、震災で犠牲となった被害者を悼み、次の詩を奉げ追悼したいと思います。


「あの故郷(まち)に帰ろう」

佐々木 格

あの日僕は誰にも告げず故郷を出た
途中何度も家族の笑顔が僕を引き戻そうとした
見えない大きな力が僕を包み
故郷から遠く引き離した

そこは見知らぬ街で僕は迷い混乱した
行きつけの店も知った顔も懐かしい花の香りもここにはない
はてしない暗闇が続く街
ここの街外れは何処にある
僕の居場所はどこにある

帰りたい
もとの森や小川のある故郷がいい
小さなマーケットと美容室それに小さな花屋があればいい
帰りたい
僕が笑い君と家族が笑う故郷
みんなで肩寄せあえるところがいい

今は笑顔で話す僕はいない
だけど君には見えるはず
君と家族の住むあの故郷が僕の居場所
何時もいるよ
愛する人が幸せに暮らせるように
何時もいるよ
いつも傍に寄り添い手を差しだせるように
あの故郷に帰ろう