新年明けましておめでとうございます。
昨年も多くの皆様と交流することができ、色々なことを見聞きし、お互いに影響し合うことができましたました。皆さんありがとうございました。
今年も年初にあたり気持ちを新にすべく、恒例となった「天の叫び地の怒り」の本とウイスキーを片手に、森の中のツリーハウスに籠もりました。
まず手始めに、薪ストーブに火を入れやかんをかけます。やかんが蒸気を吹き上げるのを待ってマグカップにウイスキーとお湯を注ぎます。
それから本を開き、原田誠治氏の文章をかみしめます。
「人間は経験を糧にして進歩する生き物だという。」
しかし、被災地の私達は進歩しているだろうか?自分達の都合を優先させ、その進歩すべきことを誤らせ、逆に進歩させるべきことの足を引っ張っているのではないだろうか?
震災からまもなく3年目を迎えます。人間は哀しい生き物です。過ぎゆく時を追うように記憶は薄れていきます。こうした時間の経緯も、経験を糧にしなければならないはずの、地域復興まちづくりの計画がぶれている一因になっているのではないでしょうか。良く考えなければなりません。
ストーブの内で炎がボーと連続音をたてています。そのうちに杉林がゴーゴーとなり響きました。続いてツリーハウスが乗っている栗の木が揺れるとギシギシ、ゴトゴト、キイキイ、コンコンとツリーハウスが騒ぎはじめました。5、6秒ほどだったでしょうか森は静まりまたもとのストーブのボーという炎の音だけの静寂に戻りました。
森が「今年も元気だぞー、今年も一緒にやろう、誰か人のために」といっているようでした。
立ち止まって考えても留まっていることは出来ません。次の行動に移らなければ地域も世の中も少しも良くなりません。