「風の電話」再建できる見通し

昨日来、全国の皆様から「大丈夫か」、「再建を支援したい」と50本を超えるTEL、Mail、FAXをいただき驚き又、感謝しています(文章を読ませていただき涙がでます)。

必要として電話に来る人、必要だとして再建を支援したいと云う人、これほどの社会性を持ってしまった風の電話。ほうっておくことは出来ないと取り合えず鍛冶工房に仮置きしましたが、それらの心配を吹き飛ばすできごとが起きました。

NPO法人「遠野まごころネット」の皆さんと、壊れた風の電話BOXの片付けをしている最中でした。以前、母親を津波に流され未だに行方不明になっている隣町、山田町の港さん。風の電話を3度ほど利用していて顔馴染になっていました。その港さん、奥さんからお見舞いの電話があった後、建築業のご主人がやってきて一目見るなり「修理できる、明日から始めるから」と云うではないですか。

「今度は、基礎に直接BOX本体を載せるのでなく、土台をまわしてその上に設置すれば腐ることも防げる」。木製での再建は諦めていたのに力強い言葉に、片付け作業をしていた全員がほっとした瞬間でした。

取材に来ていたテレビ、新聞の記者達もそれでは明日もまた来ます。皆の顔がほころんでいました。