1月10日9時ちょうどに修理作業はスタートしました。港建築の社長、港さんは壊れた電話BOXを手際よく使える部分と捨てる部分を切断分離し、木片をビス止めしたり、更に削ったりしながら元の形に修復していきます。
私と遠野まごころネットの二人は港棟梁の指示に従いドリルで穴あけや工具を渡したり、寒い中鼻水をすすりながらお手伝いしました。
後で港さんの奥さんにお聞きしたのですが、風の電話倒壊を聞き、「11日の大震災の月命日には訪ねて来る人もあろうからなんとか本体を立ち上げるところまでやりたい」と言って様子を見に来たのだそうです。ありがたいことです。
震災後、宮澤賢治の雨にもマケズの詩が各地で詠まれる機会が多くなりました。これは震災で家も財産も失ったけれど、逆境にもかかわらず負けないと言う気持ちと、だれか困っている人がいれば行って手を貸してやるという行動にあらわす大切さを言っているのだと思います。港さんは「そんなことは知らないよ」と云うかもしれませんが賢治が理想とする生き方を自然体でしているのかもしれません。
今日1日で本体を立上げ、屋根を乗せることができました。明日は扉の製作と屋根のスレートの修繕に入ります。側のガラスはまだ日数がかかりますが、明日の3時ぐらいには電話、ノート、その他のものはセットを終え使えるようにはしたいと思います。