海のない岐阜との「縁」

去る11月20日、岐阜県大野町のばら生産農家、青木宏達さんを訪ねました。今年の3月に「アンネのバラ」の苗木を贈ってくれたお礼と感謝の気持ちを伝えるためです。贈られたバラは、「風の電話」の前に植えられ花をいっぱい咲かせ、電話に来る方がたの心をやさしく癒しています。

又、アンネ・フランクと同じように逆境に負けない強い気持ちを、被災地の皆さんに無言のうちに語っている様子などをお話ししました。

青木さんは、県ユネスコ協会の会員で30年前からオランダからユネスコ協会を通じて来た1株を途絶えさせまいと、接木をして育てています。今まで200株以上各地に贈っていると言います。しかし、その後はどうなっているのかはほどんと分からないといいます。

今回の対面は、岐阜中部学院大学のシンポジュームでの講演依頼された事により、バラ苗を届けてくれた岐阜市のカメラマン、三浦寛行さんに連絡を取り実現したもので、バラが架け橋となり、新たな出会いが生まれました。

又、5年目を迎えようとする今でも被災者の現状を把握し、必要な物費を集め三浦さんに届けてもらっている、金森貴彦さんという床屋さんの存在も知ることができました。シンポジュームもさることながら、青木さん、金森さんにお会いできたことに、この地にも宮沢賢治の精神である「誰か他人のために」を実践している人がいると深く感動いたしました。

講演の中でもご紹介しょうと思っていましたが、時間オーバーとなりストップがかかり、後ははしょって〆てしまい紹介できずじまいになりました。この場をお借りして皆さんにお伝えいたします。