岩手日報文化賞の受賞について

報告が大分遅くなりましたが去る11月3日、岩手日報社より各分野で活躍され、本県の発展に貢献された方々に岩手日報文化賞並びに体育賞を贈り、その功績をたたえるとし、ベルガ―ディア鯨山の活動が評価され文化賞社会部門を受賞しました。

「風の電話」という場については、深い悲しみの中にある方々が自分自身との心の対話によって混乱している思考を整理し、本来持っている自分の生命力を取り戻すため、自分が主体的に行動することを促して行くところであり、グリーフを抱えた人たちが独自で行うセラピーと言える。自分自身に語り掛けることは自己の発見であり、自己意識が言葉という形で現れることで断ち切られた思いをつなぐことができる。悲しみ、苦しみ絶望感から、つながることが出来るという希望の光を持つことが自らを納得させ、悲しみや苦しみから解放され、癒されると感じ意識の向け換えが出来るのではないだろうか。

また、被災地は今明るい未来像を求めており、明るい未来像は夢を見ることから始まります。将来のあるべき姿をしっかり思い描くには原動力となるものが必要であり、音楽を始めとする文化芸術活動にはその力があります。そして、それを届けることが大切であり、長期的な活動になることから将来を託す子どもを含めた音楽祭や読み聞かせ会、児童書を集めた「森の図書館」活動等が評価されたようです。

この度の受賞は支援してくれる皆さまを含めた活動に対するものだと思っています。よって、副賞の30万円は北海道 地震被災地に義援金として全額寄付いたしました。どうぞご了解して頂きたいと想います。