3冊目の著書「風の電話と共に」出版

7月11日に3冊目の著書となる「風の電話と共に」を出版しました。

東日本大震災から11年が経ちました。昨年で10年、一つの節目を迎えたと思いましたが、被災者は未だ様々な問題を抱えており苦しんでいる方も多いのが現状です。特に、大切な人を失った悲しみは、時間と共に癒えていくというものではなく、個々人の被災状況によってその受け止め方は大きく異なり、 愛する家族を失ったその傷は、いつもありありと存在しています。

「風の電話」を通じての実践活動から「大切な人を失った方々はなぜ自分の殻に閉じこもるのか」「なぜ意識の向け換えが大切なのか」「どうすれば悲しみ苦しみを乗り越えられるのか」等々、感性だけで始めた活動にその後、自分なりの論理性を求めてきました。そしてこれまでの著作や思考を整理し深めることが「風の電話」をより理解してもらうことになるとの考えに至りました。

前著「風の電話 ― 大震災から6年、風の電話を通して見えること ―」「風の電話とグリーフケア」の二冊と多少重なる部分もありますが、これまで様々な場で語り書いてきたものに筆を加え、色々な方との話も引用しました。この本を読んでいただければ、11年にわたる「風の電話」の活動の片鱗がご理解頂けるものと思います。

全国の書店又はAmazonにて発売中です。