空とぶ金魚

50匹程いた金魚が1匹、また1匹と減っていった。

池の排水口から逃げているのかと思い網を取り付けても見た。それでもその数は減る一方だった。今では半分以下になってしまった。

或る時妻が「金魚が空を飛んでいるよ」と言うので上を見上げるとミサゴ(海辺に生息するタカ)が両足でガッチリと20cmもあるデブッチョ金魚を捕まえて大空を飛んでいるではないか。話しには聞いていたが、現実に目撃するとそれは驚きだった。又青空に紅い金魚は妻が言うように空を泳いでいるようだった。他の金魚たちも同じように連れていかれたのだろう。どうりで今の金魚たちの親の姿が見えないと思っていた。大きいのから狙って連れて行くのだ。

大震災の翌年に孵化した金魚たちだがその後は孵化していないとみえて小さいのは見当たらない。

早速ネットを張ろうと考えたが、カルガモのトップとスージーが引っかかってはと思い1/3だけに張ることにした。今のところネットに引っかかったことはない。

小動物が庭に遊ぶ様子は楽しく、気持ちが穏やかになれるが全てのものに当てはまる維持管理して継続させることに大変な苦労を味わう。

大槌学園小学部の郊外特別活動 IN ベルガーディア鯨山

19日天候に恵まれ、子供達はやってきた。

一年生71名、先生7名、神奈川県相模原南ロータリー関係者9名、けん玉師1それに我々2名が加わり総勢100名がベルガーディアの「木ッ木の森」に歓声を響かせた。

「木ッ木の森」のハンモックで大騒ぎした後、けん玉師伊藤祐介氏野パフオーマンス。その後全員にけん玉がプレゼントされ子供達の体験と交流があった。子供達は数種類の技をこなせるまでになった。技を決めたときの得意そうな顔付き、学校ではなかなか見れない表情だと思う。

昼食後は、自由遊び時間で各自が好きなことをやっていたが滑車ロープが大人気だった。

タイヤがロープに食い込みスピードは出ないというより止まってしまうほどだったが滑り降り、滑車を引き上げる際も大変で、急な斜面を何人も手をつないで引っ張り、転び、土だらけになりながら乗りたい一心で頑張る姿こそ、集団での郊外活動の生きた勉強だと感じた。

しかし、子供達は、我々大人が想像出来ないような行動をとるもので、帰った後点検してみると驚かされることだらけだった。

ベルガーディア鯨山に新しい仲間がやってきた

体長35cm、色調 黒、水の中から突然現れ唇に少し白い模様をつけた顔を出す。

名前は九朗衛門。

今まで15年程釜石のある家で飼われていたのだが、住人が施設に入ることになり家も売りに出された。
飼い主が知り合いを通じ引き取って欲しいと連絡をしてきました。

ベルガーディアには池が二箇所あり、下の池には体長20cm程の金魚が30数引きいます。鯉は金魚の稚魚や卵を食べると聞き別の池で飼うことにしました。

この池は側溝をながれる沢水を引いていたのですが、震災後高台移転で住居が増え生活排水や下水を流すようになり汚染され池に引き込めなくなりました。以前はオニヤンマが羽化し皆で観察会をしていたのですが3年で全滅してしまい寂しい思いをしました。

今回九朗衛門の為、地下水(我が家の生活水)を一部出しっぱなしにして彼の住まいを確保することにした。家賃は勿論ただ、逆に持ち出し(電気量)が2,000円ほどアップした。

それでもステルス・九朗衛門はベルガーディアの愛すべき仲間になったし、またオニヤンマが戻ってくるかと思います。

彼の名前の由来は、前飼い主がクロちゃんと呼んでいたのですが我が家では既にカラスのクロウがいますので九朗衛門になりました。彼は改名に対し文句ひとつ言いませんでした。

薔薇のシーズンはじまる

今年の薔薇のシーズンは例年に比べ3週間ほど早い。いつもは梅雨にかかり、充分開くことが出来ずに腐ってしまうフラウ・カール・ドルシュキー今年は見事に純白の大輪を多数開花する。

昨年購入したモナリザこれも黄色から薄ピンクに変化する花を沢山つけ微笑んでいる。何よりもその香りのすばらしさ。その他、紫がかったピンクのセンテッドエアー、アンドレ・ル・ノートル、ヘリテージ、ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ、つるサラバンドなどが見事だ。

これからは、中間咲き、遅咲きのロンサール、ピースなどが待ちどうしい。

又、3月に岐阜より届けられた「アンネの薔薇」と「夜来香」の二本の薔薇ですが5月25日頃より開花、現在沢山の花を咲かせています。薔薇農家の青木さんの努力が被災地大槌でも花開いております。被災地の多くの方々にアンネ・フランクの「逆境への強さ」「強く生きねばならない」ことを改めて感じさせてくれることでしょう。

5月は12日の日蓮宗池上本門寺でNVN活動総会の後、30日の恵泉女学園大学でのスプリング・フェステバルでチャペルでの講演会と続き疲れからか夏風邪をひてしまった。

しかし、この時期は野菜の植え付け、草刈、鉢物の植え替え、畑の草取りと朝から晩までからだを動かしても時間が足りないほどで鼻水を垂らしながら綺麗な花の間を動き回っています。

今週の7、8日は都合によりベルガーディア鯨山はお休みとさせていただきます。

「風の電話」がつなぐヴァイオリンコンサート

5月20日午後2時、「風の電話」を背景にヴァイオリンソロによるアメージンググレイスが薫風に乗って流れた。

日本フィルハーモニー交響楽団の人気奏者である松本克己さんである。去る、2月25日静岡で行われた講演会とその後ヴァイオリンコンサートでお会いしたのが初めてでした。

盛会裏に終了した後、懇親会が静岡ボランティア協会により開催された。お酒が入りすっかり打ち解け約束したのが「風の電話」を訪れ演奏することでした。多忙を極めている奏者ですので「まさか」と思っていたのですが、今回「愛とヒューマンのコンサート委員会」今野 強代表の計らい実現することが出来ました。松本さん、今野さんその他の関係者の皆さんありがとうございました。

このほか野外での演奏は「この道はいつか来た道」の2曲、その後は「森の図書館」でエルガー愛の挨拶、クライスラー「愛のかなしみ」「愛のよろこび」、ドヴォルザーク「ユーモレスク」、シューベルト「アベマリア」等でした。