ツリークライミングで空中散歩

日中の気温が0℃まで下がり、時おり小雪が舞う中、6名の参加者がツリークライミングを楽しみました。

まず、森の木々達に一緒に楽しませて頂きますと挨拶をして森に入り、適当な木の枝を見つけ、皮袋に鉛の粒の入った錘を投げて紐を引っ掛けます。

次に枝を傷めないようにビニールの蛇腹管にロープを通して、引っ掛けた紐にくくり付け木の枝まで引き上げ、ロープをなんだか難しい結び方でループ状に結びます。

後は、自分の体にサドルを取り付けサドルとロープを帷子で結び、ロープの片側にフットロープを結びそれに足を入れ全体重をかけます。その時難しいロープの結び目が緩みそれを手で押し上げしながら上へ上へと上がっていくのです。片側のフットロープから足を外し全体重をもう一方のロープにかかっている時にはロープは絶対緩みません、身体は空中に宙吊りの状態です。

普段、ツリーハウスの上(2メートル)の高さから景色を眺めていますが、今日は、5メートルの高さ(ツリーハウスの屋根より上)から森を眺めることが出来ました。

恐怖感は無かったです。木の上の枝が身近になり「やあ!お前、元気だったか」という懐かしい感じでした。

次回は、気候が暖かくなった頃にやりましょうと約束して、こばきよ先生と娘さんのゆかさんとお別れしました。

重さ8.5トンの石運搬する

被災地復興にはいろいろな視点があると思いますが、文化、芸術の香りのしない処に真の復興はありえないと考えています。

昨年4月から5月にかけ、宮沢賢治童話展を開催した折、知見したことに、1919年賢治が「大槌産の薔薇輝石を使って、宝飾品を作る仕事をしたい」と、父親政治郎に手紙を送っていることがあります。かつて、マンガン鉱石を採掘した大槌鉱山、浪板鉱山に探索に行き、賢治が捜し求めたであろう薔薇輝石を見つけて展示しました。

以来、薔薇輝石の研磨した商品化。また薔薇輝石を詠んだ「暁穹への嫉妬」の詩碑を大槌の地に建立したいと考えてきました。

詩碑の適地として、「曙」の空を望める浪板海岸を決め、三陸国立公園を管理する、環境省東北地方環境事務所自然保護官を訪ね、許可申請書提出の手続きの確認。花巻市賢治記念館と「イーハトーブと三陸海岸」の展示資料の借受交渉を行ってきました。

一方で石碑用の石探しをしていましたところ、O氏のご好意で選定することが出来ました。昨日(11月6日)、この石(2,500×1,800㎜)、重量8.5tを文字を刻む石材店まで、クレーン、トレーラを使い運搬することが出来ました。これらの作業はH氏のご好意で実施できています。多くの皆様の協力でここまできています。

今後の予定としては、12月中旬に宮沢賢治が、1925年1月5日に夜行列車で雪の花巻を出発し、翌6日早朝、八戸駅に着いてから三陸海岸を宮古、大槌、釜石と歩き、9日に花巻に戻った旅程を詩とパネル写真で紹介する「イーハトーブと三陸海岸」の企画展を開催。

同時に「大槌宮沢賢治研究会(仮称)」なるものを立ち上げ、大槌と賢治の関わりを、地元に定着させたいと考えています。

また、詩碑建立の募金活動をはじめ、多くの皆様の協力で詩碑建立を実現させ、近い将来、花巻を中心に遠野、釜石、大槌、西は秋田までの「文学メルヘン街道構想」に繋げ、大槌町の交流人口増大、観光振興に寄与できるものと考えます。どうぞ皆様のご意見をお待ちしています。

長野県松川村立松川小学校 6年3組 大沢先生

10月12日朝8時、連休を利用して松川小学校6年3組の生徒21名とその家族総勢30名を大沢先生が引率し「風の電話」にやってきました。

お話を聞けば、授業で絵本「かぜのでんわ」を読み聞かせをした後、感想文を書いたとのことです。感想には、お話に感動したこと、実際にモデルがあることを知り行って見たいと生徒達が思ったこと。先生が生徒たちの気持ちを大事にしたこと等が推察されます。何と素晴しい授業をしている先生でしょうか。

試験の高い点数がとれるよう教科書を厚くし、時間数を増やす授業は2012年より実施されていますが、感性(感動、感激する気持ち)を育て、行動力を重視する松川小学校の教育姿勢に共感します。

背景を考えるに、松川村立松川小学校はお米と水が美味しい、美しい北アルプスと田園風景が広がる素敵な場所で、安曇野ちひろ美術館があります。松川小学校は美術活動を通じてそことも交流しているのだそうです。

こどもの人格形成に環境が大きく影響を与えることは広く知られています。環境を活かした教育者を得た子供達は幸せです。将来に夢を見れます。

松川小学校6年3組 大沢学級ガンバレ!

野外トーク&ライブで感動を共有する

昨日、9月27日ベルガーディア鯨山においてCD「風の電話」の制作記念トーク&ライブが行われました。

野外のため台風16号の影響が心配されましたが当日は、晴天の秋日和で暖かな午後の日差しを背に浴び、80数名の参加者の皆さん方が「風の電話」が出来るまでの経緯を、それぞれの立場(作詞・作曲・歌・写真)から紹介される話に聞き入っていました。

一部のトークが終わり、二部のライブに入ると雰囲気はガラリと変わり、さちさんの歌声や大久保さんの奏でる尺八、篠笛がガーデンに響き渡り、身体が木々の葉や青空に吸い込まれとけて自然と一体になったように感じました。

最後には、参加者全員で「風の電話」を歌い、感動を共有しライブを終了いたしました。

蛇足になりますが、歌「風の電話」の歌詞の一番は、ごく一般的な日常生活を風の電話があったなら、あなたは誰と話をするのでしょうか?」と歌っています。

二番は、普段どうりの日常生活送っているところに突然不幸が襲い掛かり、最愛の人を失ってしまう・・という、残された遺族の悲しくて苦しい想いを表現しています。

三番は、お亡くなりになった方の想い、「残念で悔しい。しかし、その遺族には現実を受け入れて欲しい。自分はいなくなったけれど、何時もあなたのそばにいます。何時も見守っています。」というメッセージを歌っています。

これらの”こと”を想い、あなたも是非「風の電話」を口ずさんでみてください。

「風の電話」CD制作記念トーク&ライブ開催のご案内

さて、この度、CD「風の電話」がようやく完成致しました。つきましては、制作記念トーク&ライブを下記の要領で開催いたしますので、ご案内申し上げます。

東日本大震災から、9月11日で3年半が過ぎました。被災地の復興、被災者の心の復興にはまだまだ時間がかかります。被災者の最大の危機は忘れ去られることにあるといわれています。被災地では、忘れ去られるべきでない多くの被災者の生活があることを忘れずにおきたい、忘れて欲しくない・・。そんな想いを歌に込めました。

また、被災者にとっては「風の電話」と同様に言葉を口にする、そして歌を口ずさむことにより、心の負担を軽くし一日も早く日常生活を取り戻す願いを込め、被災地に暮らす3人(作詞:佐々木格、作曲:大久保正人、歌:さち)が協同して、「風の電話」CD化に漕ぎ着ける事が出来ました。更に、「風の電話」取材で現地入りしていた写真家の藤原新也さんからCDジャケット用の写真提供の申し出があり、充分な時間と検討を重ね、CD「風の電話」を完成することが出来ました。

皆様には、歌でも「風の電話」を感じていただければ幸いです。尚、当日はCD「風の電話」(2,000円/枚)の販売を致します。

日時: 9月27日(土)13:00〜15:00
場 所: ベルガーディア鯨山
雨天時は「三陸花ホテル はまぎく」ロビーに変更
内 容: 「風の電話」CD制作記念トーク&ライブ
出演: 佐々木 格、大久保正人、さち、藤原新也
定員 先着50名(要申込)
入場料 無料
申込締切: 9月25日
問い合わせ: 佐々木 格(0193-44-2544
大久保正人(090-4317-5546