バラの香りに包まれるガーデン

6月の中旬から早咲き、中旬咲き、遅咲きと日を追って咲いてきたバラも、ここ2,3日の雨で首を垂れ「まいったナー」といってるようです。

ベルガーディアの駐車場に入ると植え込みがあり、ヤマボウシが白い花を上向きに咲かせています。その後ろにはエゴ、ウツギ、そしてバラが花を競い合っているようです。

3メートル以上はある大アーチには、キフツゲートがするどい棘で絡み合い白い花を一杯咲かせています。反対側からは、ピエール・ドゥ・ロンサールが上品な白と淡いピンクのグラデーションを見せている。しかし、それらの花も下でわいわい騒ぎ、踊っているようなピノキョウやマージョリー・フェアーのようなピンクや赤の小輪のかわいい花があって生かされています。

香りですと、軽いスパイシーな感じのハマナス、ノイバラ。濃い、妖艶なモダン・ダマスクのバロン・ジロー・ドゥ・ラン。色ですと、まずピンク色の美しいメアリー・ローズ、そして深い赤のブラック・ティーあげられます。

原種では、ノイバラ(白、ピンク)、ハマナス(ピンク、白、黄色)、サンショウバラ、タカネイバラ、ドック・ローズ、ロサ・グラウカ、黄モッコウバラ等が見られ、他の草花、花木と混在しベルガーディアの香りのガーデンを演出しています。

尚ガーデン内には、エスプレッソコーヒー、カプチーノ、カフェラテとケーキが楽しめるガーデンカフェ「エバーグリーン」があり、より一層の「癒し」の空間となっています。

ベルガーディア鯨山の「今」

バラの華やかな時期には未だすこし早い今日この頃、ベルガーディア鯨山はゆるーい落ち着いた雰囲気に包まれています。その落ち着きはアヤメにあると思っています。

鋭い剣を思わせる葉、直線的に伸びた茎の先端に蝶か鳥が羽を広げたような花が漂っているように見えます

池の小径、草むらの陰をまわると突然にアヤメの優雅な花姿に「ハッ・・・」と息を呑む、青紫色に白色の花がバランス良くされた配色には、フアッション界が如何に多くのことを自然界から学んでいるか解ようなきがします。否、人はすべて自然とのかかわりの中で育っているのだと言うことを改めて思います。

その他、ゆるりとした雰囲気に彩を添えている花木はメイ フラワー(西洋サンザシ)・キングサリ・紅ヤマボウシ・スノーボール・黄モッコウバラ・シモツケ(ゴールドマウンテン、マジックカーペット)の葉色・ゲラニューム・エリゲロン・アルケミラモリス等等。

また森の中、ツリーハウス前の草をきれいに刈り払い、ベンチに座り初夏の風に吹かれていると身体が緑色に変わっていくのを感じることが出来ます。

先日(5月29日)隣町の山田町社会協議会で幼児と母親23人が訪れ、お昼をはさんで遊んでいきました。

ツリーハウス前のハンモックでは子供達が3人遊んでいましたがいつの間にか眠っていました。子供も大人も気持が良くなると眠くなるものですね。因みにベルガーディアのバラの見頃は中旬から下旬になると思います、ご来訪をお待ちしています。

息子のためサインボード製作


5月5日こどもの日、シコーバイシクルサービスをオープンさせた次男坊至高。

「森の図書館」等ででお馴染みのサインボードを作って欲しいと連絡があり、開店祝になればとベルガーディア鯨山の鍛冶工房で製作に取り掛かった。

彼は三歳の頃より二輪車で飛ばし遊ぶ子供で、ブロック塀にぶっかリたんこぶを作ったり、車に衝突し車にキズを付けたと持ち主を連れてきたりと界隈で知らない者はいないほど元気の良い子供でした。

その彼のイメージで青空の中を疾走する自転車をデザインし、鉄板を溶断し研磨、銀輪を感じさせる仕上げにした。またそれだけでは色彩的に弱いので、スカイブルーの青空の空間を取り入れた。それらを昔のミシンの鋳物枠の中に納めた。更に、その枠を吊るすハンガーも鉄板と異型丸棒を使い溶接で固定、ペイントにラッカーを噴きつけ仕上げた。
早速息子に送ると即、取り付けたと連絡が入った。大変喜んでもらい鍛冶屋冥利につきるお祝いになりました。

因みに、シコーバイシクルサービスは横浜市井戸ケ谷下町28-13にて「宿るや商店」をシェアして営業しています。


シコーバイシクル
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賢治展に熱い感動!

去る、5月3日賢治展のイベントであるチェロコンサート・朗読会また、終了後の懇談会と五月晴れの青空にブナの新緑がチラチラと輝き、朗読の間合い薫風が頬をサッーと撫でていく絶妙の自然舞台装置の中、田中雅弘さんのチェロがエルガーの「愛の挨拶」を奏でました。

続いて、牛崎敏哉さんが「虔十公園林」を動作を交えながら語り、田中さんがチェロを合わせる。牛崎さんの朗々とした、まさに賢治が理想とした生き方を具現しているかのような語りは会場全員を熱い感動で包み込みました。

又、「雨ニモマケズ」の詩の朗読にも今被災地で何故多くの人達がこの詩に共感を覚えるのか理解出来るような語り口だったと感じました。雨ニモマケズの賢治が憧れたデクノボーが「虔十公園林」の中にいる虔十さんその人であることは間違いないところだと思います。

懇談会のテーマ、「賢治が被災地大槌に立つたなら雨ニモマケズを説いただろうか」。

賢治は、釜石宮沢薬局の叔父さんのところに度々来ていて水産加工にも興味を持ち、自身も水産加工をやりたいと思っていたと言います。そういうことから震災後は必ず被災地には来ていただろう。しかし、「雨ニモマケズ」は病床で手帳に書きとめたように作品として発表するつもりは無かった。また自信の生き方の理想を書き留めたもので人に説くことはなかったと思われると言う結論です。

懇談会が終了したのは17時過ぎていました。それでもまだ感動覚めやらぬ様子で庭をうろうろしている人達がいました。多くの皆様の協力と賢治の生き方への熱き想い、自然環境等が一体と成り大きな感動を生み出したと感じております。関係者すべての人達に感謝申し上げます。

最良の季節を迎える

新緑の季節を前に花が一斉に咲きだしました。

水仙、チューリップ、ムスカリ、芝桜、イベリス、アジュガ、梅、桜、桃等など多少の前後はあるものの赤,黄、白、青、紫、緑、桃色のグラデーション、暖かな日差しそれらの中に立っていると自然と笑みがこぼれてきます。近くでウグイスが鳴いています、なき方からすると大分前からなき始めていることが分かります。

六月になり緑が濃くなる前、五月の新緑の頃が海と空の青さに映え清々しく、広々とベルガーディア鯨山ガーデンが一番美しく、地図にない田舎を感じさせる瞬間です。