やまなし

「木ッ木の森」に1本のやまなしの木がある。昨年、子供達の森をつくるときに、のこぎりで三分の一ほど切られたところで気が付きストップをかけた。危なく切り倒されそうになった木である。

今年も五月に花を付け、九月には、5、6個実が付いているのを確認していた。しかし、先日の台風26号で全て落とされてしまった。

30数年前、仙人峠で拾ったやまなしを山葡萄などといっしょに瓶に入れていたら、発酵してブランデーのようなお酒ができていたことが脳裏をかすめめた・・・・・。

宮沢賢治の童話「やまなし」にも、お父さんカニが子供のカニにやまなしが川に落ちたのを見て言います。「待て待て、もう二日ばかり待つとねこいつは下へ沈んでくる、それからひとりでにおいしいお酒が出来るから。」・・・・・・しかし今は子供達の感性の育み云々言っている身、違法は出来ない。そこで未だ臭いもしていないけれど食べてみることにした。

直径6、5cm、形は立派だ。割った色も良い。いよいよかじってみた。長十朗のような食感、しかし、しかしだ全然おいしくな~いのだ。

熟した実でこそ食べても美味しいし、おいしいお酒も出来る。食べたら不味かったが、今年は九死に一生を得たやまなしの木が実を付けただけでも、「良くやったな」と褒めてあげなければならない。

200人が集う


第1回マイクロ・ライブラリサミットが24日、大阪市浪速区の「まちライブラリー@「大阪府立大学」で開かれた。これらの「小さなライブラリー」は、さまざまな形式で企画、運営されており地域のコミュニティーや利用者にとりかけがいのない文化的拠点になりつつある。

今回、これらの「小さなライブラリー」やその活動を支える方々が、お互いの体験や夢を語り合った。

午前10時00時~午後8時30分まで15件のプレゼンテーションがありその後、交流パーティで夜遅くまで盛り上がった。

私のプレゼン要旨は、次のような内容です。東日本大震災により安心、安全と思っていた家が流され、家族が亡くなった。子供達は意識するしないに関らず心に大きな衝撃を受けました。

「人は、過ごした環境で人格が形成されると言います。」

自然環境が豊かなところで本を読み遊ぶなかで、感性を育み培う。そのことで目に見えないものが見えるようになり、耳に聞こえないものも聞こえるようになる。そして「何が大事で」「何が大切」なことなのか?。「物事の本質とは何なのか」考えられるようになる。10年か20年先この東北の被災地の中から日本の将来をリードする人材が生まれるのではないだろうか?。というものです。

皆さんはどう考えますか。

木ッ木の森でクルミ大収穫

台風18号の通過で大量にクルミの実が落ちた。その後も落ちつづけ、今日まででカゴ一杯になりました。(後ろの味噌たると比べてみて)一昨年まではジャングルのように木が繁っていて、中に入ることも出来なかった。昨年はと言うと、不作で実りませんでした。

昨年の今頃にボランティアの皆さんとツリーハウスをつくるために下準備として、必要無い木の伐採や刈払いをしました。明るくなった森は「木ッ木の森」と名づけられ、今ではツリーハウスも出来、子供達・・・・・ん「大人達もだな」の遊び場になっています。

明るく、日の光が入ることによってクルミの実りも良くなったのだと思われます。何時かこの環境で、宮沢賢治の「注文の多い料理店」の朗読とチェロのコンサートが出来ればと考えております。

君は見たか?

台風18号が各地で猛威を振るったが、岩手を通過したと思われ9月16日午後5時30分頃、南東の空に虹が見られました。雨上がりで薄暗くなっていたがはっきりと見えました。

妻が色がどうのこうの言うのでもう一度見てみると、な・・・なんと虹が二重にかかっているではないですか。それからが大変、カメラ、カメラとようやくさがし一枚撮ったらなんということか電池切れ・・・・・・貴重な一枚となりました。

今まで見たことが無いことからインターネットで検索するとあるんですねー見た人が、それにはダブルレインボー(二重虹)を見た人は「幸せになる」「願い事が叶う」とありました。

さて、あなたはこの幸運な虹を見ましたか?(画面中央の右側にほんのり見えます)

幻想的「風の電話」スピリチュアルな世界

9月11日、午後10時45分その時が来た。

画面に映し出された「風の電話」は暗闇の中に幻想的に浮かび上がり、虫の音がより一層静けさを深めていた。

当日は、午後2時ごろに電源車、中継車、機材車、スタッフを乗せたタクシー等が次々に到着し17人のスタッフ達によってカメラ、照明機、音響装置などが設置されていった。

設置が終わると即、テストに入り何回も何回も繰り返し行われた。ようやくデレクターのOKが出て夕食の弁当を食べたのは8時を過ぎていました。食べ終わる間もなくスタッフ達はそれぞれの持ち場に戻り個々のテストをくりかえしています。本番に失敗したら次の仕事は確実に回ってこないでしょう、ですからスタッフ達の緊張がこちらにも伝わってきます。

音響効果担当の者は、電話ボックス後ろの暗闇でうずくまっています、蚊よけスプレーをかけていましたが何箇所か刺された事でしょう。

結論を急ぎ目に見えるもの、耳に聞こえるもののみに価値を置く世の中。目に見えないもの、耳に聞こえないものにこそ本当に大事なこと、大切なことが隠されていると言うことを改めて感じさせてくれた一日でした。

それにしても感動の余韻が残る古館さんの語りと「風の電話」ボックスの映像でした。会えなくなった方に、想いを風に乗せて伝える「風の電話」実用的ではないですが、大切な人を失った方にとっては心のインフラとして必要なものであると考えております。スタジオおよび、現場の関係者の皆さんご苦労様でしたそしてありがとうございました。